アパートの部屋を見上げながらうろつく。人間1人の重さを支えられそうな場所がない。アパートで死なないように、吊れる場所を作らないようにしているのだろうか。事故物件になると面倒だから。
駅のホーム柵、富士の樹海の「東京で死ね」、吊れないアパート。私の死は迷惑だ。死ねずにうろつくのは私にとっても死ぬよりいいことだ。
各々が利己的に行動した結果が全員の利益になるように設計されている。それは死への忌避感や制度によって実装されていて、ある程度うまく機能している。私が生きているのがその証左だ。この愛は私なんぞにも降り注ぐ。結婚してください。